Wednesday, March 09, 2005

北の零年

春めいてきましたねー。
今日は 「北の零年」(http://www.kitano-zeronen.jp/) という映画をミケレと見てきた。日本映画、大丈夫かなと心配したけど、本人が見たいと主張したので、行ってきました。
途中大事なストーリー展開は通訳しつつ、70%ぐらいは理解したみたい。

で、私の感想。
1)単にオバカな映画も好きだけど、時には色々と考えさせてくれる文化的映画を見て、それを語り合うのがすごく好きなので、そういう意味では面白かった。
2)エピソードおよび人物描写がドラマティックすぎた。非現実的すぎとでも言おうか。多分、吉永小百合が主演をするためにそうならざるを得ないかもしれな いけど。でも夢を信じ続けよう、とかいうような前向きなメッセージを伝えたいのであれば、主人公があまりにも非現実的存在になっちゃうと、今の社会では 返って伝わらないと思う。しらけてしまうし、「映画と現実」で自分を切り離して終ってしまう感じ。人間の弱さとかドロドロした怒りとか、そういうものも 持った女性にしたほうがもっと親近感を持てた。
3)吉永小百合と設定年齢の差がありすぎたように思うけど
4)当時の歴史背景の描写はすごく興味深かった。人は弱くて、時代とか時の流れとか、そういうものに負けてしまうことがあって、負けてしまったこと・また は人を責める事は誰にでもできるけど、それって違うよね、と思う。自分も同じように弱いはずだから。それを超越した人間(超越したと思っている人間)って 返って可哀相に思う。どろどろした自分と且つ相手とを許すことのほうがずっと辛くて、でも意味があるはずだから。
5)あと、渡辺謙が、ラストサムライと近い時代背景の役で、全く正反対の運命をたどる役を演じてた。それも面白かった。
6)ミケの感想。でも私にはない視点ですごく面白かった。曰く、「日本人って、逆境に負けず時代に逆らっても自分がいかに貧困になっても、それに耐え、耐 え、耐ええええええっっっっっていう内容が好きだよね」というコメント。そうだね・・・。的得てます、はい。そういうのに教訓を得ようとする傾向が強いよ ね。確かに。それって危ないけど。全体主義へ利用される可能性が高いし。


映画終了後、スペイン料理を食べてきました。スペイン料理が悪いんじゃなくてそのレストランの問題。よくあるような、見た目だけがんばってて、中身は貧弱。すごおおおおおおおおくまずかった。ゲロ

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